Windowsパソコンが遅くなったな?思うことありませんか?
調べると数多くの対処方法ありますが、「とてもすべて試せない」「面倒くさい」と言う方も多いはず。。それは真の原因がわかってないから、適切な対処が取れてないという可能性が高いです。
本記事では、「5分で実践できる原因の特定方法を試して、より適切に効果の高い対処を実践する」ということが最も確実で無駄の少ないベストな手法としてご紹介したいと思います。
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目次
Windowsが重い(遅い) なぜ、この手順をおすすめするするか?その理由
ちなみに、「Windows 遅い」で雑誌やサイトで調べた場合の対処方法は以下の通りです。
・スタートアップのアプリ起動を削除する
・デフラグ(ハードディスクの最適化)を行う
・スタートアップの高速化にチェックする
・不要サービスの無効化を行う
・「更新とセキュリティの選択」でアクティブ時間を変更しよう
・コントロールパネルでパフォーマンス優先にする
・常駐アプリをアンインストールする
・CCleanerを使う
・ディスククリーンアップを行う
・アプリごとに通知をオフにする(設定→システム→通知と操作)
・自動メンテナンス時間を変更する
・Cortanaが重い場合は非表示にする
それぞれ方法としては決して間違ってはいませんが、実際にあなたのパソコン環境の原因に応じた対策をしっかりしないと、改善効果はイマイチになります。また、対策するたの作業時間も浪費します。。
それなら無駄を省いて、簡単に原因を特定して最善の対策を取りませんか?それが理由であり、本サイトの主旨です。
最悪、上記のすべての項目を多くの作業時間を無駄にして、設定しても、ウィルス感染、故障、パソコンのスペック不足で効果がない場合もありえます。。。
そんな、無駄な時間の浪費を避け、最善の方法を選択するためにも、原因特定をすることがまず最初の行動としておすすめする理由になります。
では、早速本題に入りたいと思います。
急にWindowsパソコンが重く(遅く)なる原因はたったの5種類
パソコンの操作が遅くなるということは、パソコンのどこかのパーツで性能ボトルネック(不足)が発生していることを示しています!
家庭用パソコンの性能に関するパーツは以下の5種類しかないため、たった5つを覚えておけば大丈夫です。
- CPU(シーピーユー)の性能不足
- メモリ容量不足
- HDD(ハードディスク)の性能不足
- ネットワーク遅延
- パソコンのソフト障害の場合
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5分で原因を見つけるカンタン方法は?
パソコンが遅くなる原因を特定する方法は以下の流れです。
①タスクマネージャーの起動方法
②プロセスの”状態”の合計パーセントを10秒間以上確認して異常値を探す
CPU、メモリ、ディスク
③”ソート”して原因のアプリケーションを特定する
では、次から具体的な手順をご紹介します。
具体的な手順1. タスクマネージャの起動方法
手順1) Windowsキー + R ファイル名を指定して実行を開く
手順2) 「ファイル名を指定して実行」の画面で、
taskmgr
と手打ちでキーボードで入力する。
結果、下記のタスクマネージャ画面が立ち上がります。
具体的な手順2. プロセスタブのCPU、メモリ、ディスクを確認。【ネットワークはあまり参考にならないので注意】
次に、内容を確認します。
“プロセスタブ”というには、画面左上のページタブのことです。
※タスクマネージャ立ち上げたばかり画面であれば、必ず”プロセスタブ”の画面になっていますので安心してください。
次に、上記画面の②のように”CPU”、”メモリ”、”ディスク”のそれぞれのパーセント合計値を確認してください。
このとき、必ず約10秒間のおおよその平均値を確認するようにしてください。
それぞれの異常値は以下の通りです。
- CPUの場合・・・90%~100%なら、CPUの遅延が原因。
- メモリの場合・・・90%~100%なら、メモリ不足が遅延の原因。
- ディスクの場合・・・90%~100%なら、ディスクの遅延が原因。
ほぼ、遅くなる原因の9割ぐらいが上記の3つのいずれかに当てはまります。
稀に、上記のいずれにも該当しないせず、遅延が発生している場合であれば、
“ネットワークかPCの故障が原因”です。(後ほど解説します)。
では、それぞれの場合についての解決策(対策)をご説明します。
Windowsが重い(遅い)の原因がわかった後の対策方法
CPUの遅延が原因の場合
CPUが急に重くなる原因の場合のTOP3は以下です。
- 自動メンテナンスの「Windows Update」実行中
- 「Windows Modules Installer Worker」実行中
- ウィルス対策ソフトスキャンのプロセス実行中(Antimalware Service Executableプロセス等)
基本的に、上記のプログラムやプロセスや実行中は、必要なタスクであるため、そのまま待つという以外に有効な対策はありません。
1つ目の「Windows Update」とは、Windowsにインストールされているプログラムの重要な更新プログラムやセキュリティ対策、ソフトウェアバグなどを更新するもので、最低でも毎月1回は実行することを推奨します。
2つ目の「Windows Modeules Installer Worker」とは、Windows Updateや新規プログラムのインストールを実行した直後に、インストールした更新プログラムの整理やシステムの書き換え、整合性のチェックをするためのプログラムのことです。このときに、パソコンに大きな負荷がかかります。
3つ目のウィルス対策ソフトのスキャンは説明する必要はないと思います。Windows Defenderであれば、Antimalware Service Executableというプロセスが大きなCPUを消費しますので、原因が判別できるかと思います。
ここで、ただどうしても「待てない」、「他の作業をすぐに優先したい」など場合もあるはず。。
そのときの有効な手段としては以下の方法です。
- 自動メンテナンスの自動実行時間を変える
- OSを強制起動する
よって、まずは自動メンテナンスを確認して、時間を変更してください。
「自動メンテナンス」の自動実行時間は以下の方法で変更することが可能です。
1. Windows コントロールパネルから「セキュリティとメンテナンス」を選択する。
2. メンテナンス(M)から自動メンテナンスを選択。「メンテナンス設定の変更」で時間の変更が可能。
その後、OSを再起動すれば、一時的にCPU負荷を回避できるようになります。
メモリ不足が遅延の原因となる3パターン
Windows10でメモリ不足が急に発生する原因はTOP3は以下です。
- 「システムと圧縮メモリ」により、バックグラウンドプロセスがメモリ圧縮されているとき
- Google ChromeやInternet Explorerブラウザの複数タブ起動によるメモリ消費
- ExcelやPowerPointなど Office製品アプリケーションによるメモリ消費
1つ目の「システムと圧縮メモリ」とは、コンピュータのメモリが満杯に近づくと、Windows 10はメモリの古いページを「圧縮して」、使用スペースを減らそうとします。たとえば、起動したまましばらく使っていないアプリがあれば、Windowsは、そのアプリについての情報をハードドライブには移さず、そのまま小さく圧縮してメモリに残そうとすることで、次回のアプリケーション起動を高速化するためのものです。
これの唯一の対処方法としては、必要のないアプリやブラウザタブを閉じることです。
※一部「SuperFetch」を無効にするという方法がネット上で紹介している記事がありますが、 実際に試してもこの対処方法はほぼ効果がありません。(2019年5月現在)
2つ目は、Google ChromeやInternet Explorerブラウザの複数タブ起動による大量メモリ消費です。ブラウザではFlash PlayerやActiveXやCCSコード読み込みなど、多くのメモリを消費します。
これの対処方法は、不要なブラウザを閉じる以外に手立てはありません。特にGoogle Chromeは拡張機能などもあり、デフォルトでも大量のメモリを消費するため、低スペックのパソコンで使用する場合は、チューニング(不要な拡張機能は外す)を実施することをおすすめします。
Chromeが消費するメモリ状況を確認する方法
Shift]+[ESC]キーを押す。[メモリ使用量]の項目をクリックしてソートすれば、メモリ使用量の多いタブや拡張機能を判別しやすくなります。
メモリを緊急で軽くしたい場合は、強制的に「OSの再起動」を実施しよう!
不要なアプリケーションを閉じたり、ブラウザを閉じてもメモリの空き容量がすぐに確保できない場合があります。
これはメモリに保存されたデータとディスクに書き込む際に整合性チェックや自動バックアップを実行していたりする場合があるためです。
どうしても、「急いてパソコンを軽くしたい」という緊急の場合はOSの再起動を実施しましょう。
※その場合は、ファイル編集中のデータなどは一部保存されなくなる場合もあるため、注意してください。
また、、不要なブラウザタブを消したり、不要なアプリケーションを立ち上げずにメモリがいっぱいになる場合は単純にメモリ不足だと考えてよいです。
Windows10であれば、最近は2GBメモリでもちょっと厳しいと思います。やはり4GBメモリを確保すればメモリを気にせず作業できることでしょう。メモリ増設かパソコンの買い替えをおすすめします。
ディスクの遅延が主な原因の場合は3パターン
ディスクアクセスが急に重くなる原因の場合のTOP3はCPUとまったく同様です。
- 自動メンテナンスの「Windows Update」実行中
- 「Windows Modules Installer Worker」実行中
- ウィルス対策ソフトスキャンのプロセス実行中(Antimalware Service Executableプロセス等)
基本的に、CPUの遅延対策を同様に対処してください。
CPU対策と違いとして、1つ目の「自動メンテナンス」の処理を軽くする方法があります。
自動メンテナンスのディスクアクセス負荷を軽くする方法
ディスククリーンアップまたは CCleaner などを使って「ウィンドウズ エラ-報告」と「ウィンドウズログファイル」を削除することでHDDやSSDの重さをかなり軽減することが可能です。
またストレージにHDDを利用している場合、デフラグの自動化を解除することで、自動メンテナンスを軽くすることもできます。ただし、このこれらの手順を実行した場合、定期的に自分でPCメンテナンスを実行する必要があります。
その意味で、手動で実施する手間や管理が面倒になるため、あまり初心者にはお勧めしません。
そのような人の場合は、CPUの遅延対策でお伝えした「自動メンテナンス」の時間を変更する対策だけ実施しておくようにしましょう。
ディスクの使用量にもチェックしよう!
また、使用しているドライブのディスク使用容量が95%を超えると、不要なファイルを圧縮処理が自動実行されてディスクの遅延が発生する場合があります。
ディスク使用容量も必ずチェックするようにしてください。
手順1) Windowsキー + E を同時に押す
手順2) CドライブやDドライブを右クリックして「プロパティ」画面を開く
上記手順で、使用容量のチェックが可能です。
長期間(数年)使っているパソコンの場合はディスクの断片化もチェックしよう!
また、使用しているドライブのディスク使用容量が95%を超えると、不要なファイルを圧縮処理が自動実行されてディスクの遅延が発生する場合があります。
ディスク使用容量も必ずチェックするようにしてください。
手順1) Windowsキー + E を同時に押す
手順2) CドライブやDドライブを右クリックして「プロパティ」画面を開く
手順3) 「ツール」タブから”ドライブの最適化とデフラグ”画面で、「最適化」ボタンを実行する
ファイルの断片化とは、長年使っているパソコンに対して、書き込みや削除をすることで、ファイルが細かくなることです。上記手順により、きれいにファイルを並び替えることで、ディスクアクセスの遅延が改善されます。
ネットワークの遅延が原因の場合の代表例は2つ
ネットワークの遅延が原因の場合は、マウス操作はキーボード操作は問題ないが、ブラウザが遅いといった場合ですね。
この場合の原因は以下の2種類です。
- Wifi接続が悪く、ネットワークが重い場合(無線LAN接続を利用している人のみ)
- インターネット上の回線が重い場合
Wifi接続が原因の場合
まず、1つ目のWiFi環境の、ネットワークが重い場合ですが考えられる原因は、「電波が弱い」、「電波の干渉」の2つが考えられます。
方法 A) WiFiの「電波の状態」をチェックしよう
方法 B) 「電波の干渉」をチェックしよう
2.4GHzの無線LANの場合であれば、電波の干渉は、電子レンジ・無線キーボード・マウス・Bluetoothなどと干渉しやすく、また、マンションやアパートなどで隣人の影響を受けやいです。
詳しくは、こちらにまとめてますので、参考にしてみてください。
インターネット回線が原因の場合
インターネット回線が原因の場合もあります。
こちらのサイトでスピードチェックしてみてください。
こちらで数MB以上の速度が出ていれば、問題ありません。もし、それ以下であれば、「無視LANの電波干渉」が考えられます。
時間をおいて、再度テストしてみてください。
パソコンのソフト障害は2パターンが原因
これまでの事象以外で遅延が発生している場合は、パソコンのソフト障害が原因である可能性があります。
- システムファイルの論理的なデータ破損
- HDD(ハードディスクドライブ)の不良セクター障害
ソフト障害とはパソコンは起動できるが、故障している状態です。一方、ハード障害とはパソコンが起動できず、故障している状態のことです。
システムファイルの論理的なデータ破損によるパソコン遅延
電源アダプタが突然抜けたり、停電などにより「システムの強制的なシャットダウン」となった場合は、「ウィルスファイルの感染」などにより、重要なシステムが破損するケースが実際にあります。
このような場合には、「あれ?パソコン全体が重いな?」という事象が発生することがあります。
このようなときは、残念ながら多くの場合は、OSの再インストールが必要となりますが、以下の方法で復旧できる場合がありますので、試してみてください。
Cドライブのエラーチェックする方法
手順1) Windowsキー + E を同時に押す
手順2) Cドライブを右クリックして「プロパティ」画面を開く
手順3) 「ツール」タブから”エラーチェック”画面で、「チェック」ボタンを実行する
もし、この方法で復旧できない場合は、OSを再インストールする必要があります。
HDD(ハードディスクドライブ)の不良セクターエラーよるパソコン遅延
HDD(ハードディスクドライブ)の磁気記録媒体(カセットテープのようなもの)であるため、稀に記録する部分が物理的に破損することがあります。
その故障部分が、少ない場合データ読み込みエラーとなりますが、他の大部分は正常であるため、WindowsOS上ではエラーと認識されません。
(例えば、音楽データの音飛びノイズだと思ってもらえればわかりやすいかもしれません。)
このような場合、物理故障であるため、HDD(ハードディスクドライブ)自体を買い替える必要があります。
不良セクタをチェックする方法は、さきほどご紹介した「Cドライブのエラーチェックする方法」で簡易的なチェックは可能です。
もう少し専門的なチェックが必要であれば、外部サイトですが、下記のソフトなどでチェックする方法がありますので、参考までにご紹介しておきます。
まとめ
いかがでしょうか?
冒頭でお伝えした通り、家庭用パソコンが遅くなる原因は5種類しかないため、たった5つにわけられるということでした。
- CPU(シーピーユー)の性能不足
- メモリ容量不足
- HDD(ハードディスク)の性能不足
- ネットワーク遅延
- パソコンのソフト障害の場合
また、それぞれ本記事で対処する方法を実施していただければ、多少おおげさかもしれませんが、9割5分程度の遅延問題は解決すると思います。(数字はこれまで約20年の実績と主観の経験値ですw)
是非、本記事を参考にトラブルシュートに活用してみてください。
以上です。
以下、本サイトの関連の記事です。こちらも参考にしてみてください。