「あるとき突然繋がらない」「何も原因が思い当たらない」という困ったときのために!
長くても30分ぐらいで対応出来る簡単な手順をご紹介します。
本記事の内容の、手順に従って実行するだけで、ほぼ100%近くの原因が特定できますので、是非参考にしてみてください。
なお、本手順は初心者でも理解できるように、難しい手順は敢えて使わないようにしてます。
つながらなくなった時とは??(一部例)
- ブラウザ(IEやChromeが見れなくなった)
- メールが見れなくなった
- SNSが繋がらなくなった
などですね
ご紹介する本手順の、最大のメリットは、対応順番に①、②、③と実施してくことで、面倒な対応する時間を大幅に削減することが出来て”効果的”ということです。
是非おためしください。
ただし、本記事の内容は、インターネットを始めて利用するときの初期設定方法ではないことだけはご注意してください。初期セットアップ手順ではない!ということです。
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目次
3つの対応項目と選定理由 ※復旧優先の場合は読み飛ばししてください
※選定理由が不要という方は、本項目は読み飛ばしてこちらに進んでください。
まず、一般的な家庭用パソコンの接続が以下の通りです。
ここのポイントは、
『自宅のパソコンからインターネット接続する』ためには、
- コンセント
- ONU(フレッツ光など)
- WiFiルータ
と、3種類のパーツがあるんだ!とだけ頭に入れておいてください。
対応① 各機器の再起動 『起動順番に注意すべし』
理由:各機器の不安定状態をリセットするため
復旧可能性:
パソコンに関する機器は、とにかく状態が不安定になりがち!(経験則)
よって、こちらを”最初”に選んだ理由は、復旧する可能性が非常に高いためです。
起動順番は、本記事の内容にするように注意してくださいね。
理由を簡単に説明すると、ネットワークの仕組みから、上位システム(インターネットに近い機器)から再起動が鉄則であるためです。
まぁ、朝に早起きするときに、まず親が起きて、寝坊の子を起こすようなものですw
対応② パソコンのIPアドレス取得確認
理由:パソコン自体のネットワーク状態を確認するため
復旧可能性:
IPアドレスって聞いたことありますか?
簡単に言うと、住まいの住所(アドレス)のようなもので、これがパソコンに設定されていないと、パソコンが相手と通信できなくなります。
よって、IPアドレスがパソコンに設定されているかどうかを確認することが、原因を特定するための近道!ということにつながります。
もし、対応②によって、IPアドレスが正常に表示されなければ、以下のいずれかが原因の可能性が高いということになります。
- WiFiルータ機器の故障
- パソコン機器のNWアダプタ故障
- LANケーブルの接続方法が間違っている
- LANケーブルの中身が断線している
- WiFiの電波状態が一時的に悪い
いずれも、家庭内のネットワーク機器やLANケーブル、WiFiが原因ということに絞られてきますね。
対応③ インターネットまでの疎通確認
理由:パソコンからインターネットへの接続を確認するため
復旧可能性:
対応②のIPアドレスが取得できていて、インターネットにつながらない場合、こちらの手順を確認することで、ネットワーク経路に問題があるかどうか判明します。
もし、対応③によって、インターネットまでの疎通が確認できない場合は、以下のいずれかが原因の可能性が高いということになります。
- プロバイダ(インターネット接続業者)の一次的な障害
- ONUの故障
- プロバイダの契約切れ
- マンション回線設備の障害
この場合は、プロバイダやマンション設備など外部要因が原因ということに絞られてきますね。
対応①の手順 故障原因を悩むよりは再起動が早い!『重点は起動する順番』
私自身の経験則からで、約半分の5割はこれで復旧しますので、まず困ったら試してみてください。
~流れ~
手順1.ONU再起動 ※ONUが無い場合は、本手順は飛ばしてください。
手順2.WiFiルータ再起動
手順3.パソコン再起動
繰り返しになりますが、このとき必ず手順1~手順3の順番で実施するように注意してください!!!
その理由は、ネットワークの仕組みから上位システム(インターネットに近い機器)から再起動が必要なためです。
手順1.ONU再起動 ※ONUが無い場合は、本手順は飛ばしてください。
ONU機器は、そのままコンセントから電源を抜き差しして、再起動してください。
ランプが点灯するばOKです。
注意点として、プロバイダとの接続に5分程度掛かる場合があるため、余裕を見て10分ぐらい待ってください。
手順2.WiFiルータ再起動
WiFiルータ機器は、そのままコンセントから電源を抜き差しして、再起動してください。
ランプが点灯するばOKです。
注意点として、LED点灯後も余裕をみて5分ぐらい待ってください。
手順3.パソコン再起動
Windowsパソコンの再起動ボタンを押下して、再起動してください。
ここまで実施して、インターネットへの接続が復旧しない(繋がらない)場合は、次の対応②に進んでください。
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対応②の手順 パソコンのIPアドレス取得確認
パソコンのIPアドレスが正常に取得できているか、否かで原因を絞れます。手順は決して難しくありません。
~流れ~
手順1.コマンドメニューの起動
手順2.IPアドレス取得状態の確認
手順1.コマンドメニューの起動
手順1-1) Windowsキー + R ファイル名を指定して実行を開く
手順1-2) 「ファイル名を指定して実行」の画面で、cmdと入力して、OKボタンを押す。
手順1-3) 下記のコマンドメニューが起動される。

手順2に進む。
手順2.IPアドレス取得状態の確認
手順2-1) ipconfig と入力し、Enterキーを押す。

手順2-2) 画面結果から、IPアドレスに数字が入っていることを確認する。
※下記の結果では、WiFi接続で、IPアドレスが取得できていることが確認できます。

もし、正常に取得できていない場合は、、以下のいずれかになります。
- メディアは接続されてません。
- 169.254 から始まる数字が表示される。
上記のいずれかに当てはまる場合は、対応②がNG、つまり、IPアドレスが正常に取得できないケースに該当します。
または、対応②でIPアドレスが正常に取得OKの場合で、それでもインターネットへの接続が復旧しない(繋がらない)という場合は、対応③の手順に進んでください。
対応②がNGの場合の原因と対処
IPアドレスが取得できていない場合の原因は以下の5つです。
- (a) LANケーブルの接続方法が間違っている
- (b) WiFiの電波状態が一時的に悪い
- (c) LANケーブルの中身が断線している/規格が合ってない
- (d) WiFiルータ機器の故障
- (e) パソコン機器のNWアダプタ故障
上記は発生する可能性が高い順番に並べてあります。
よって、上から順番に故障原因として疑ってみていけば、余計な時間をかけずに原因追求と対処することが可能です。
(a) LANケーブルの接続方法が間違っている
まず、最初に疑いましょう!
ケーブルが半抜け状態になっていることが多いです。
WiFiルータ側、パソコン側それぞれで、しっかりケーブルを奥まで差し込まれているかチェックしましょう。
確認ポイントとしては、ルータ側およびパソコン側でLEDランプが点灯していることです。
(b) WiFiの電波状態が一時的に悪い
WiFiの場合は、電波状態が悪いということが考えられます。
障害物や電波障害(電子レンジなどでも影響を受ける場合あり)なので、
特に注意が必要です。
※詳しくはこちらのリンクも参考に。
再起動しても改善しない場合は、しばらくまってから試しましょう。
それでもNGの場合は、WiFiの通信をacなどに変えることをおすすめします。
(c) LANケーブルの中身が断線している/規格が合ってない
こちらが原因であることも結構ありますので、原因として疑ってみてください。
特にLANケーブルの先端部分は断線しやすいため、注意が必要です。
対処方法としては、別のLANケーブルに替えて、試してみることです。
(d) WiFiルータ機器の故障
WiFiルータ機器の故障を確かめる方法は、簡単です。
“WiFiルータを初期セットアップ時の手順から、WiFiルータの管理画面に接続して試しましょう。”
以下は、個人の環境のWiFiルータに接続したときの画面です。
こちらの管理画面から、ルータの状態が確認できますね。
TOPIC ファームウェアが最新でない場合は、最新にすることをおすすめします。
管理画面の故障が表示されている場合、、、、
保証期間内であれば、メーカーに問い合わせましょう。
通常1年程度ですね。
それ以上であれば、残念ながら、、、WiFiルータの買い換えをおすすめします。
今の安価で最新モデルであれば、個人的に下記をおすすめします。
※※※
amazonか楽天であれば、最安で購入可能です。
(e) パソコン機器のNWアダプタ故障
パソコンのデバイス管理画面メニューを起動して、NWアダプタ状態を確認しましょう。
手順1) Windowsキー + R ファイル名を指定して実行を開く
手順2) 「ファイル名を指定して実行」の画面で、devmgmt.mscと入力して、OKボタンを押す。

手順3) デバイス管理画面からネットワークアダプターの状態を確認する
問題があれば、赤い×(バツ)のマークが画面に表示されます。

もし、赤い×(バツ)のマークが画面に表示された場合は、、
保証書を確認して、パソコン保証期間内であれば、メーカーに問い合わせましょう!
保証期間外であれば、有償交換か、パソコン自体の買い替えのいずれかになります。
対応③の手順 インターネット接続確認
インターネットへの接続が正常にできるか、否かで原因を絞れます。こちらも手順自体は難しくありません。
~流れ~
手順1.コマンドメニューの起動 ※対応②と同様
手順2.デフォルトゲートウェイとの疎通確認
手順3.インターネットとの疎通確認
手順1.コマンドメニューの起動
手順1-1) Windowsキー + R ファイル名を指定して実行を開く
手順1-2) 「ファイル名を指定して実行」の画面で、cmdと入力して、OKボタンを押す。

手順1-3) 下記のコマンドメニューが起動される。

手順2に進む。
手順2.デフォルトゲートウェイとの疎通確認
注意!)デフォルトゲートウェイのIPアドレスは、先ほど対応②でIPアドレスを確認したときの数字を必ず入力してください。(環境により数字が変わります)
私の環境の場合、IPアドレス表示の結果より、172.254.99.231がデフォルトゲートウェイの数字となるため、これを入力します。
手順2-1) ping <デフォルトゲートウェイ> と入力し、Enterキーを押す。
下記を参照してください。

手順2-2) 画面結果から、損失が 0%(パーセント)になっていることを確認する。

これがOKであれば、ルータまでの通信は問題ないことが判明します。
手順3.インターネットとの疎通確認
最後は、インターネット上のサーバとの通信を確認します。
手順3-1) nslookup yahoo.co.jp と入力し、Enterキーを押す。

手順3-2) 画面結果から、yahoo.co.jpのIPアドレスが表示されることを確認する。
問題があれば、TimeOutと表示され、IPアドレスは表示されません!

これがOKであれば、インターネットまでの通信は問題ないことが判明します。
ここまでの対応③のいずれかがNG場合は、次の『対応③がNGの場合の原因と対処』に進んでください。
または、対応③がすべてOKの場合で、それでもインターネットへの接続が復旧しない(繋がらない)という場合は、それ以外の原因と対処方法は4つ【最終手段】に進んでください。
対応③がNGの場合の原因と対処
対応③がNGの場合、原因は以下の4つです。
- (f) プロバイダ(インターネット接続業者)の一次的な障害
- (g) ONUの故障
- (h) プロバイダとの契約期間が切れている
- (i) マンション回線設備の障害
プロバイダへの問い合わせ
(f)(g)(h)はいずれもプロバイダへの問い合わせが必要です。
契約情報に従って、問い合わせしましょう。
マンション管理会社への問い合わせ
分電盤(MDF)やマンション自体がフレッツ契約をしている場合は、マンション管理会社への問い合わせが必要です。
そちらに問い合わせすることで、他の部屋も同事象が発生しているかなどもわかりますので、問い合わせしてみることをおすすめします。
それ以外の原因と対処方法は4つ【最終手段】
これまでの、対応①、対応②、対応③を順番にすべて試して、原因が不明だった場合は、以下の4つ可能性が高くなります。
- (j) ファイアウォールが原因でNWを遮断している
- (k) アプリケーション自体が不具合で通信できない
- (l) ブラウザのキャッシュが原因の場合
- (m) ウィルス感染でパソコンが不安定になっている/OSが壊れている
(j) ファイアウォールが原因でNWを遮断している
一時的に無効にして、試してみてください。
方法は以下の通りです。
(k) アプリケーション自体が不具合で通信できない
何かしらの原因でアプリケーションが壊れてしまっている可能性があります。
この場合は、一度アプリケーションを削除して、新規インストールするようにしましょう。
(l) ブラウザのキャッシュが原因の場合
Chromeなどブラウザのキャッシュが原因で、特定サイトにアクセスできなくなるケースがあります。
この場合は、一度アプリケーションを削除して、新規インストールするようにしましょう。
(m) ウィルス感染でパソコンが不安定になっている/システムが壊れている
ウィルススキャンを試しましょう。
OSが不安定になっている場合は、OSの再インストールをおすすめします。
バックアップ方法はこちらの記事も参考にしてみてください。

まとめ:原因は全部で14種類【効率よく原因を絞り無駄な時間を無くそう】
本記事では、パソコンがネットワークに繋がらなくなった時の対処方法についてご説明しました。
『パソコンがインターネットに繋がらない』となる原因として、本サイトで紹介したパターンは以下の通りです。
~原因は全部で14種類~
<対応①>
- 各機器が不安定になっている
<対応②>
- (a) LANケーブルの接続方法が間違っている
- (b) WiFiの電波状態が一時的に悪い
- (c) LANケーブルの中身が断線している/規格が合ってない
- (d) WiFiルータ機器の故障
- (e) パソコン機器のNWアダプタ故障
<対応③>
- (f) プロバイダ(インターネット接続業者)の一次的な障害
- (g) ONUの故障
- (h) プロバイダとの契約期間が切れている
- (i) マンション回線設備の障害
<その他>
- (j) ファイアウォールが原因でNWを遮断している
- (k) アプリケーション自体が不具合で通信できない
- (l) ブラウザのキャッシュが原因の場合
- (m) ウィルス感染でパソコンが不安定になっている/OSが壊れている
また、対処方法としては、対応①から 、順番に対応②、対応③と実施してくことで、無駄な時間を無くし、効率よく原因が特定できる、とご紹介させていただきました。
是非参考にして、役立てて頂ければ幸いです。
関連記事として、パソコンが非常に重くてネットワークがなかなか繋がらないといったケースもありますので、時間があるときこちらも参考にしてみてください。

以上です。