「パソコンを初期状態から、放置したままにしてませんか?」
定期的にパソコンをチェックしないと、”クレジットカードなどの個人情報流出“、”重要データが壊れる“などの損するだけでなく、犯罪の被害にあうという最悪の事態になりかねません。
特に、「これまで大丈夫だったから、今後もきっと問題ないだろう」という考えは危険です。
ネット犯罪は日々進化してますし、その手段も巧妙になってきてます。また、重要データを保管するHDD(ハードディスク)やSSD(ソリッドステートドライブ)は、いつでも壊れる可能性はあります。
そんな事態を防ぐために、本記事では、最悪ケースの影響が大きい”セキュリティ”と”データ破損”の2つに厳選して、最低限月1回程度チェックする項目とその理由、および初心者向けに手順をご紹介します。
本記事の内容
- “セキュリティ”と”データ破損”を防止する7つの作業内容
- なぜ、セキュリティとデータ破損を防止できるのか?その理由
- 防止するための初心者向けの具体的な手順
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目次
定期メンテでやるべき7項目:実質作業時間は30分程度
まずは、下記が本記事で紹介する、セキュリティ対策と重要データ損失を防止するために、やるべき7つの項目です。
それぞれの作業内容と「なぜ?これがやるべきことなのか?」の理由については、次のxxxでご紹介します。
- [重要]Windowsアップデート
- [重要]ブラウザ、ウィルス対策製品のアップデート
- [重要]HDD健康状態チェック
- [重要]パソコン全体のディスク空き容量チェック
- 使わないフォルダのデータ圧縮
- Webキャッシュクリア
- バックアップ(usbや外付けドライブ)
実際に作業する時間については、30分程度の想定です。
ちなみに、Windowsアップデートやバックアップ時間については、実行後は放置プレイになりますので、カウント対象外としてます。
それぞれの作業内容と定期メンテの必要性の理由
初心者向けに専門用語を使わずに、簡単に何をやるのか?とその理由をご紹介します。
理由なんて知りたくもない!どうせ聞いてもわからない!、もしくは知ってるから説明が不要な方は具体的な手順であるxxxにお進みください。
1. [重要]Windowsアップデート
Windowsアップデートは、Windows全体のシステムファイルやプログラムを最新版に更新する作業です。
どんなプログラムにも、必ずセキュリティの抜け道があります。そこをハッカーやウィルスが攻撃してきます。その見つかった抜け道をふさぐために、開発者はプログラムを最新にして利用者に配ります。それが、Windowsアップデートということです。
ただ、残念なことに、一度ふさいでも、また別の抜け道をハッカーやウィルスは探して見つけてきます。これが、定期的にWindowsアップデートが必要となる理由です。
- 悪質なプログラムに侵食されて、口座番号やクレジットカード情報が漏洩する
- パソコンがだんだん正常に動かなくなり、データが破損して2度と戻らなくなる
2. [重要]ブラウザ、ウィルス対策製品のアップデート
Microsoft社のWindows以外で、以下の製品を使っていたらこちらの定期的なアップデートが必要です。
・ChromeやFireFoxなどのブラウザ
・Acrobat Readerなどのadobe製品
・Trend MicroやNortonなどのウィルス対策ソフト
「定期的なアップデートが必要かどうかの見分け方は、そのソフト(製品)がインターネットと通信するかどうか?」という基準です。
インターネットに接続する、ということは外部から狙われる可能性が高く、また個人情報を流出する可能性がいつでもある!と考えてください。
そのため、そのようなソフト(製品)は、定期的メンテが必要となるわけです。
- 本人が知らないうちに攻撃されて、重要な個人情報が流出する
3. [重要]HDD健康状態チェック
HDD健康状態チェックは、自分のパソコンのHDD(ハードディスク)もしくはSSD(ソリッドステートドライブ)をチェックすることです。
HDDはある日、突然壊れます。そして、2度と復旧できません。それを事前に予兆をチェックする方法が、「CrystalDiskInfo」という無料ソフトで可能です。(手順はこちら)
この無料ソフトで、HDDの状態や温度、利用時間などを詳しくチェックすることができます。
HDD状態をチェックしておくことで、事前に重要データをバックアップ保存しておいたり、交換やパソコン買い替えの予期を考えて行動できるようになるというわけです。
- ある日突然、重要なファイルやデータがHDDまるごと消える
- パソコン自体が動作しなくなり、数日から数週間作業ができない
4. [重要]パソコン全体のディスク空き容量チェック
意外と知らない人が多いですが、ディスクの空き容量チェックは重要です。
その理由ですが、
Windowsの重要なシステムやプログラムファイルは、すべてCドライブ(ローカルディスク C:)で動いてます。
もし、このCドライブの空き容量がゼロになると、動作している重要なシステムやプログラムファイルの追加データを保存できなくなり、Windows自体が壊れてしまう可能性がある
ということです。
ふつうに利用しているときは、ディスク容量がいっぱいになったら、”保存できません”という警告メッセージが表示されますので、システムが壊れることが無いだろうと考えがちです。
ただ、Cドライブに関しては、容量チェックは定期的に実施して、普段から使用率90%以上は超えないようにチェックすることをおすすめします。(95%は超危険域だと考えてください。)
- Cドライブのシステムファイルが破損して、パソコン自体が壊れる
- Windows OSの新規インストールが必要になる
5. 使わないフォルダのデータ圧縮
写真や動画など長期保存する場合は、データを圧縮することで、10%~50%の容量を削減できることをご存知でしょうか?(圧縮率比較一覧表)
「旅行写真やアルバム用の子供の写真や動画など、スマホから取り出して、とりあえず、パソコンに保存している」という人も多いと思います。
これをおすすめする理由は、「ディスクの使用量削減」と「バックアップ時間や復旧時間の削減、およびバックアップ先の容量削減」になるダブル効果があります。
また、圧縮したデータの中から、見たい1つのファイルを取り出す、という場合でもやり方も簡単なので、知らなかった人は是非ためしてみてください。
- ディスクの使い方が非効率で無駄
- バックアップや復旧にも時間が掛かる
6. Webキャッシュクリア
「Webキャッシュ」とは、Webページを表示した時に、ページで使われている 画像やHTMLファイルなどのデータをローカル(使用しているパソコン)へ一時的に保存しておいて、次回に同じページを開くときに、高速に表示させる仕組みです。
つまり、再度同じページを表示させない限り、無駄なデータとなるわけです。
ブラウザをインストールして初期設定で何もしないと「Webキャッシュの上限が無制限」になっていることが多いです。
そうすると、3ヶ月ぐらいそのままパソコンを利用していた場合、キャッシュだけで数GBなんて話をよく聞きます。
「Webキャッシュ」はWindowsシステムファイルがあるCドライブに保存されるためで、無駄なデータは定期的に削除するようにしましょう。
もう1つ重要なことが、Webブラウザ上でログインに必要IDやパスワードを保存しておいて、再度入力する面倒さを減らしたりする機能があります。
この機能を利用されている方も多いですよね?
非常に便利な機能ですが、実は、悪意のあるハッカーやウィルスが真っ先に狙う場所が「Webキャッシュ」だったりします。
なので、銀行口座やクレジットカード番号、住所・電話番号などネットで買い物する際に、あちこちのサイトで登録することもあるでしょうから、定期的にWebキャッシュをクリアしておくことをおすすめします。
- 重要なCドライブを数GBの無駄データで埋める
- Webキャッシュからクレジットカード情報やパスワードが抜かれる
7. バックアップ(usbや外付けドライブ)
「重要なデータはバックアップして、保存しておきましょう」と、
理解はしているけどなかなかできないことの1つですよね。(^^;)
なので、本記事で紹介した他の定期メンテと合わせて、ついでに一緒にやるようにしましょう。
あと、ブラウザのブックマークやデスクトップ上のメモファイルなども、何気にないと困るファイルもありますよね。そちらも定期的にバックアップしておきましょう。
- 重要なデータやファイルが突然無くなり、2度と戻らなくなる
- ブックマークやデスクトップのメモファイルが消えて困ることになる
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定期メンテのやることの簡易手順
下記の具体的な簡易手順をご紹介します。
- [重要]Windowsアップデート
- [重要]adobe やウィルス対策製品のアップデート
- [重要]HDD健康状態チェック
- [重要]パソコン全体のディスク空き容量チェック
- 使わないフォルダのデータ圧縮
- Webキャッシュクリア
- バックアップ(usbや外付けドライブ)
[重要]Windowsアップデート
手順1 Windows設定画面から「更新とセキュリティ」を選択する
Windowsキーと「i」キーを同時に押します。
(Windowsキーが無い場合は、スタートメニューをマウスで右クリックして、”設定”を選んでください)
上記、赤枠の「更新とセキュリティ」を選択します。
手順2 「更新プログラムのチェック」を選択する
Windows Updateの画面で、更新プログラムのチェックを選択します。
チェック実行後、必要なファイルのダウンロードとインストール作業が実行されますので、そちらが完了すれば、OKです。
途中、OS再起動が必要となった場合は、メッセージの指示に従って再起動をしてください。
2. [重要]ブラウザ、ウィルス対策製品のアップデート
参考までに、Chromeの場合をご紹介します。
ウィルス対策製品はウィルスバスターやNoton Securityであれば、初期設定状態で自動更新になっているため、定期的な対処は不要です。他の製品を利用している場合は、それぞれの製品サイトで調べることをおすすめします。
手順) Google Chromeの場合
Chromeの場合は簡単で、ブラウザの右上にある設定ボタンが、緑、オレンジ、赤色に変わっているかどうかで更新プログラムの有無がわかります。
上記の場合は、最新版であるため、色の変化はありません。
色が変わっていた場合の更新手順は下記の外部サイトに詳しく書かれているため、こちらを参考にしてください。
参考外部サイト
3. [重要]HDD健康状態チェック
手順1 「Cristal Disk Info」無料ツールをダウンロード
この無料ツールは、本サイトで紹介しているこちらの記事「CrystalDiskInfoとダウンロード先」を参考にしてください。
もし、ダウンロードするプログラムが32bitか64bitのどちらかわからない場合は、下記記事を参考にしてください。
リンク先からダウンロードして、パソコンにインストールします。
手順2 「Cristal Disk Info」を起動してチェックする
やり方は簡単です。インストールしたCristal Disk Infoのアイコンをクリックして、起動すれば、自動的にチェックしてくれます。
定期的にチェックして、「健康状態」のパーセントが下がってきたら、「危ないかな?バックアップをとっておいう」という指標に使ってください。
4. [重要]パソコン全体のディスク空き容量チェック
手順1 「WizTree」無料ツールをダウンロード
この無料ツールも本サイトで紹介しているこちら「WizTreeとダウンロード先」から、ダウンロードして、インストールしてください。
もし、ダウンロードするプログラムが32bitか64bitのどちらかわからない場合は、下記記事を参考にしてください。
手順2 「WizTree」を起動してディスク容量チェック
WizTreeのアイコンをクリックして起動させます。
どのファイルやフォルダーがディスクスペースを消費しているのかを”占有率”でグラフ表示でわかりやすく調べることができますので、不要ファイルを消すなり、Dドライブやバックアップに移動するなり、対処をしてください。
バックアップやコピーしたけど消し忘れていた!というような不要ファイルが見つかったら、このタイミングで、消しておきましょう。
5. 使わないフォルダのデータ圧縮
手順1 「7-zip」無料ツールをダウンロード
圧縮・アーカイブソフトであれば大差ありません。本サイトで紹介している無料ツールでの手順を紹介します。
まず、「7-zipとダウンロード先」から、ダウンロードして、インストールしてください。
もし、ダウンロードするプログラムが32bitか64bitのどちらかわからない場合は、下記記事を参考にしてください。
手順2 スタートメニューから「7-Zip File Manager」を起動する
次に、ファイル拡張子の関連付けを実施します。スタートメニューから「7-Zip File Manager」を選択します。
手順3 スタートメニューから「7-Zip File Manager」を起動する
次に、ファイル拡張子の関連付けを実施します。スタートメニューから「7-Zip File Manager」を選択します。
「オプション」画面で、zip、rar、lzh等をクリックして、最後に適用ボタンを押せば完了です。
以上で、初期設定は完了です。
【参考手順】 フォルダを圧縮する方法
実際に、フォルダを圧縮する手順は簡単です。
図の通り、圧縮するフォルダを右クリックして、メニューから「7-zip」を選んで、圧縮を選択すれば、完了です。
ファイル数やサイズが大きいと少し時間が掛かります。
【参考手順】 圧縮フォルダから1つのファイルを取り出す場合の方法
次は、実際に圧縮フォルダから1つのファイルを取り出す方法です。
全部をフォルダ解凍すると時間が掛かるため、特定のファイルだけを取り出すようにすると無駄な時間がなく効率的でオススメです。
図の通り、圧縮したフォルダをクリックします。フォルダの中身が一覧で表示されますので、任意のファイルをダブルクリックするか、クリックした後にマウスでドラッグ&ドロップすれば、簡単に取り出せます。
または、上記のメニューから、移動やコピーを選択しても取り出すことが可能です。
6. Webキャッシュクリア
Google Chromeの場合をご紹介します。
手順1 ChromのWebキャッシュのクリア方法
Chrome画面右上の設定ボタンを押します。
“その他ツール”から”閲覧履歴を消去”を選択すれば、これまでのWebキャッシュの削除ができます。
7. バックアップ(usbや外付けドライブ)
バックアップ方法は、いくつかあります。
無料でUSBディスクや外部ドライブへのバックアップする方法についてはこちらの記事に手順がありますので、そちらを参考にしてください。
もし、有償のバックアップソフトを利用している場合は、製品マニュアルを参考にするようにしましょう。
まとめ:「定期メンテをしないとどうなる?」を読んで、月1回この日を決めよう
本記事では、もしも起こったときに最も影響が大きい”セキュリティとデータ破損”の2つに絞って定期メンテで『チェックすべき理由』と『具体的手順』をご紹介しました。
それぞれの「定期メンテをしないとどうなるか?」でもご説明した通り、最悪、多大な損失が発生する可能性があります。
そのためにも、月1回のスケジュールを決めましょう! 例えば、毎月最初の休日などいかがでしょうか?
ご自身に予定にあった都合で、「この日は定期メンテ」ということを決めることを是非おススメします。
以上、今回はここまでです。
さっそく実践してお試してみてください!
ここまで読んで頂きましてありがとうございました。
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