あれ?Windows引越し(移行)ってどうやるんだっけ?と忘れてしまったということも多いはず。
「引越し(データ移行)」作業は、パソコン買い換えタイミング・故障タイミングなど、久しぶりにしかやらないことなので、忘れてしまうのは当たり前ですね。
ネット上を調べると、Windowsパソコンの引越し手法は5~6種類ぐらいありますが、「で、結局どれが良いの?」と思いませんか?
実際は、それぞれメリットやデメリットも少しずつ異なるのですが、それはわかりやすく後述します。
ここではIT業界歴10年以上の経験に加え、Windowsパソコンの引越しツール等の”開発経験”のある筆者から、これがベスト(最善)だと思う方法について、ご紹介します。
ということで、移行方法を比較してそれぞれのメリット・デメリットを長々と説明するのは、わざと控えます。なるべく専門用語を使わずに、シンプルな説明を心掛けたつもりです。
本記事は、いずれかに当てはまる方に向けた内容となります。
①専門用語とか仕組みとか難しい知識はわからないし、覚えたくない人
②なぜこの方法が最善(ベスト)なのか一応興味がある人
③とにかく無料が一番。お金は掛けたくない人
④簡単にできる方法だけ、わかりやすく教えてほしい人
また、本記事で具体例となる内容は、以下を想定してます。
- Windows7からWindows10への引越し
- Windows10からWindows10への引越し
特に、Windows7は来年2020年1月でサポート終了(※)とMicrosoft社が公式発表しておりますので、事前にやっておくべきことも最後の方で「おまけ」でご紹介します。
※Windowsサポートが終了すると、更新プログラムの提供が受けられなくなります。
それによって、ソフトウェアの不具合修正や、セキュリティ脆弱性対策ができません。
つまり、どんな影響があるかというと、「そのままサポートの切れたパソコンを使い続けると、個人情報が漏れたり、不具合でパソコンが突然停止したりすることが起きる危険性が高くなる」、ということですね。
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目次
本サイトでご紹介する方法がベストな理由(メリット)とは?
1.難しい知識はわからないし、覚えたくない。
本記事でご紹介する方法は、ボタンを押すだけで、自動的にすべてを移行完了させることはできません。。
簡単に言うと、
- ソフトウェアは移行先で新規インストール
- 必要なデータはコピー移行する
という手法となってます。
ただ、それが「最善」でもっとも確実です。
そんな理由の説明が必要ないという方は、この先の「具体的な手順」お進みください。
2.本サイトで紹介するこの方法が最善(ベスト)な理由
はい、ここに大きな理由があります。
まず、「パソコン引越し」する方法には、「有償ソフト」と「無償のフリーソフト」、本サイトでご紹介するような「手動による方法」の3種類あります。
実際に、パソコン引越しには大きく分けて、以下の3種類のデータを移す必要があります。
- 個人データ(写真、個人で作った資料など)
- 個人でインストールしたプログラム(Excel、フリーソフト等)
- 環境設定(画面サイズ、表示設定など)
市販されている、有償(お金がかかる)の製品は、上記の①~③を、ボタン一つでやってくれるというものです。
参考までに、有償ソフトの値段ですが、下記が相場です。
①と②を組み合わせたもので、2,000円~4,000円。
①と②と③を組み合わせたもので、7,000円~10,000円
また、有償ソフトには注意点があります。
上記の②のプログラムに限っては一部のプログラムに限定だけしか移行されません。
この理由については、例をあげて説明します。
例えばフリーソフトをダウンロードする際に、Windows7対応とかWindows10対応とか表示を見かけたことありませんか?
あれは、Windowsの種類によって、インストールされるプログラムが少しだけ違っていると思ってください。
そのため、プログラムはコピーしてもっていけないのです。
(もちろん、例外はありますが、そう理解して頂いてください。)
次に、無償ソフトの場合ですが、やれることは有償ソフトとほぼ同様ですが、「有償ソフトとの違い」は上記の②と③のサポート保証がされなくなる、ということです。
つまり、引越し(移行)が完了した後に、パソコンが動かなくなっても自己責任で解決してね!ということです。怖いですね、、
さて、話を戻して、有償ソフト(市販)の内容を簡単にまとめました。
無償ソフト/有償ソフト | |
① データ移行 | ◎(自動で移行できる) |
② Windows環境設定 | △(一部のみ自動) 残りは手動でやる必要あり |
③ 個人でインストールしたプログラム | △(一部のみ自動) 残りは手動でやる必要あり |
さらに、本サイトの手順以外の方法では以下の手間が発生する可能性もあります。
・Windows10移行後にプログラムが正常に動作しない可能性がある
・不要なゴミファイルも移行してしまう可能性がある。
です。
結果、最悪の場合は、再度、パソコンを初期WindowsOSインストールから始めなければならなくなります。
更に、また、移行用に使った有償/無償アプリもハードディスク領域を使用してますので、アンインストールする手間や時間もかかります。
つまり、まとめると、
- 「個人でインストールしたプログラム」と「Windows環境設定」は、ほんの一部であって無人でインストールとWindows環境設定は一部であって、完全ではない。
- パソコン環境に色々なソフトがインストールされている状況では、無駄になる場合がある。
移行後にプログラムが正常に動作しない場合がある。
不要なゴミファイルも移行してしまう可能性がある。
ということです。
それで、本サイトで紹介する方法が最善という理由となるわけです。
もちろん、有償ソフトや無償ソフト移行方法自体は、決して悪いわけではありません。
本サイトで紹介する方法のデメリットとは?
ずばり、本サイトで紹介する方法は、すべて手作業で行うため、ちょっとだけ手間が掛かります。
ただ、、有償/無償ソフトを利用した場合でも、ざっと以下の時間と手間がかかります。
- 「購入する商品を選ぶ時間」
- 「製品マニュアルを読む時間」
- 「有償/無償ソフトをインストール」
上記の時間と比べれば、本サイトの手順に従って移行をすれば、十分時間的なおつりが来るはずです。
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実際のWindows引越し(移行)手順はこちらから
Windows7からWindows10への引越し(移行)手順
では、具体的な移行手順をご説明します。作業の流れは以下の通りです。
- Windows7側でデータをUSBへコピーする
- Windows10側でUSBからコピーする
- Windows10側でプログラムインストールおよび環境設定する
以上です。
1.Windows7側でデータをUSBへコピーする
1-1.手持ちのUSBディスクをWindows7側のパソコンに挿しこみましょう
USBは自宅にあるもので、「何でもよい」です。
1-2.必要ファイルをUSBにコピーしましょう。
Windowsエクスプローラを起動させます。
キーボードの「Windowsキー」+「E」を同時に押すと、簡単に起動することができます。
左側の画面から、下記の順でマウスでクリックして、フォルダを開きます。
「ローカルディスク(C:)」 → 「ユーザー」→ 「<ログインしているユーザ名>」
そうすると、上記画面のように右側に引越しするデータが表示されます。「赤枠」のフォルダーを丸ごとUSBにコピーしましょう。
コピーする方法は、下図のように、コピーするフォルダをマウスで選択した後、右クリックで「コピー(C)」を選択します。

その後、下図のようにコピー先のUSBドライブを選択します。次に、右画面の何もないところで、マウスの右クリックすると、メニューが開きますので、「貼り付け(P)」をクリックすれば、完了です。

- 「お気に入り」
- 「ダウンロード」
- 「デスクトップ」
- 「ドキュメント」
- 「ピクチャ」
- 「ビデオ」
- 「ミュージック」
- 「リンク」
注意1:違うフォルダ(英語表記)が表示されても安心してください。
この場合は、下記の赤枠のフォルダをUSBにコピーしてください。

2.Windows10側でUSBからコピーする
次は、Windows10側に上記でコピーしたUSBを射し込みます。
さきほどと同様に、Windowsエクスプローラを起動させます。
キーボードの「Windowsキー」+「E」を同時に押します。
下図のように「USBドライブ」をクリックすると、さきほどコピーしたフォルダが表示されます。

上記の、これらのファイルをWindows10にコピーします。
すべてのフォルダを選んでから、マウスを右クリックして、メニューから「コピー」を選んでください。※1つずつフォルダを選んで、コピーする方法でもOKです。
次に、Windows10のコピー先もコピー元と同じ場所です。下図のように、フォルダを開き、右クリックして貼り付けてください。
「ローカルディスク(C:)」 → 「ユーザー」→ 「<ログインしているユーザ名>」

以上です。
注意2:下記のようなメッセージが表示されても安心してください。
下記のようなメッセージが表示されます。「ファイルを置き換える」を選択してください。
本サイトで紹介しているフォルダ内のデータは、システム動作に影響がないものですので、ファイルを置き換えてもシステム動作に影響ありません。

本サイトでご紹介している移行対象フォルダ内のデータは、システム動作に影響がないファイルです。
3.Windows10側でプログラムのインストールおよび環境設定する
Windows10側で必要な設定や、フリーソフトなど必要なプログラムを新規にインストールしましょう。
Windows10の必要最低限の設定は、こちらでもご紹介してますので、参考にしてください。

また、Windows10にインストールするアプリに関しては、こちらにご紹介してますので、こちらも参考にしてください。

また、Windows移行が終わったから、すべて安心!というわけではありません。本サイトでは、セキュリティやデータ損失に備えて、定期メンテの必要性をおすすめしてます。そのわけについて、こちらで詳しく紹介してます。

おまけ:Windows7サポート終了前にやっておこう
1. パソコン内の必要データをバックアップすること
本サイトでご紹介した、USBディスクへのコピーをするだけです。
仮に、パソコンが故障した場合の備えとしても、安心できます。
2. 取得する方法はUSBディスクが一番のお薦め:ネットワークドライブは個人情報が漏れる可能性あり
OneDriveなどのMicrosoft社のサービスがありますが、ネットワークドライブを利用する場合は、情報漏洩の危険性が常にあります。
安心するなら、USBディスクがおすすめです。
3. コピーする場合は、Windows10側にウィルス対策ソフトを必ず入れる
パソコンの引越しと一緒に、コンピューターウィルスもコピーしないようにしましょう。
注意3:既にウィルス感染しているパソコンでは、ウィルス対策ソフトが正常に動作せず通知が来ない場合がある。
その通りです。
既にコンピュータウィルス感染したパソコンでは、ウィルス対策ソフトのプログラムを書き換えて、利用者に気づかせないようなウィルスもあります。
このようなウィルスに感染したら、再インストールしかありません。
必ず引越し先のパソコンでは、ウィルス対策ソフトをインストールしてから、移行データのコピーをするようにしてください。
Windows Defenderでもウィルス対策は十分ですが、誤検知やウィルス発見後の対策や面倒な部分もあるため、できれば市販ソフトをおすすめします。
そのあたりの理由はこちらで説明してますので、ご覧ください。

以上です。
最後に、本サイトでは、今後もパソコン情報やスマホなどの役立つ情報を、これからもお伝えしていくので、ブックマークして頂けると嬉しいです。
本記事に関する、疑問や質問等、何かあれば、
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