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「胸やけ」「胃もたれ」は原因が違う?症状に合わせた胃腸対策を!
胃のあたりに痛みと言うか違和感を感じて、この症状は「胃もたれ」なのか、「胸やけ」なのか、または、「胃痛」なのか、「むかつき」なのかわからないときありませんか?
コンビニやドラッグストア等で、ドリンクや顆粒を選ぶ際に、商品ラベルやお店側の品棚に書いてあるキャッチフレーズで選んでしまってしませんか?実際に私も同じようなことで服用してました(笑)
でも、自分の症状に合わせて、効能にあったものを選ぶ必要があるのです。
その内容をご紹介します。
「胸やけ」と「胃もたれ」は原因が全くちがう
まず、これですね。
「胸やけ」とは、胃酸が逆流して食道の粘膜を溶かしてしまった状態
では、なぜ胃酸が逆流するか?
主な原因
- ダイエットなどの空腹で、胃が胃酸で溢れてい
- ストレス等により、自律神経が乱れ、胃酸が多く出る
- 早食い大食いで大量の胃酸が胃の上部に上がって来ている
- その状態で、すぐ寝たり、前かがみなどの姿勢が横になるとき
ここでのポイントは、①空腹か?②すぐ横になるか?の2点です。これによって、対応が変わってきます。
すぐ横になるのは、しかたなく夜遅くの食事や風邪などの体調不良で横にならざるを得ない状況があるかと思います。
「胃もたれ」とは、食べたものが長時間消化されずに胃に残っている不快な状態
なぜ胃に長時間消化されずに残るか?
主な原因
- ストレス等により胃の運動や消化機能が低下
- 胃の粘膜が炎症等を起こして防御機能が低下
- 早食い大食いで胃が疲労し、消化機能が低下
胃に食べ物が消化されずに残ってしまっている原因は想像しやすいかと思います。
要は胃が弱っているか、食べ過ぎかが原因です。
未消化状態の食べ物がずっと胃にあると、胃が休まらずに粘膜の炎症おこしたり、嘔吐の原因に繋がったりします。
「胸やけ」と「胃もたれ」のときに必要な効果と理由
ではそれぞれの症状のときに、効能がある成分は何かという話です。
「胸やけ」の場合は、”空腹”か、”横になる”かで違ってきます。
※空腹かどうかは、数時間前に食べた物の量や便の状態で、ある程度推測してください。
「胸やけ」+空腹
空腹時の胸やけ ・・・ 胃酸の分泌を抑える成分
出過ぎた胃酸をなんとかしたい ・・・ 胃酸を中和する成分
胃粘膜の防御力をアップ ・・・ 胃粘膜を修復・保護する成分
「胸やけ」+食べ過ぎ
食べ過ぎで胃に負担がかかっている ・・・ 消化を助ける成分
胃の働きが低下している ・・・ 胃の機能を改善する成分
「胸やけ」+横になる
寝ている間に胃酸が出過ぎる ・・・ 胃酸の分泌を抑える成分
出過ぎた胃酸をなんとかしたい ・・・ 胃酸を中和する成分
基本的に食べてすぐに横になることを習慣化してしまうと、逆流性食道炎の可能性も高まります。
実は私も夜食が習慣化しており、人間ドックで胃カメラを飲んで検査した際に注意を受けてます。病気などの時以外は注意するようにしたいですね。
「胃もたれ」
食べ過ぎで胃に負担がかかっている ・・・ 消化を助ける成分
胃の働きが低下している ・・・ 胃の機能を改善する成分
胃粘膜の防御力をアップ ・・・ 胃粘膜を修復・保護する成分
こちらは、基本的に「胸やけ」+食べ過ぎとほぼ一緒です。消化不良が起きているため、胃の機能を高めつつ、胃粘膜を保護する成分を補完しましょう。
それぞれ具体的な成分は何?
市販されているもので胃腸を助ける薬の成分を大きく分類すると下記のようになりました。
A.胃を保護するタイプ
胃酸抑制
胃酸中和
粘膜保護
B.胃を活性化するタイプ
消化補助
胃機能回復
C.鎮痛・鎮静するタイプ
鎮痛・鎮静
この3分類で、効果がある成分をご紹介します。
A.胃を保護するタイプ
・アカメガシワ
・カンゾウ
・合成ヒドロタルサイト
B.胃を活性化するタイプ
・ウコン
・ケイヒ
・ショウズク
・セイヒ
・カルニチン塩化物
・ニンジン
・ゲンチアナ
・オウレン
・ソウジュツ
・コウジン
・ソヨウ
・オキソアミヂン末
・生姜流エキス
・ウルソデオキシコール酸
C.鎮痛・鎮静するタイプ
・エンメイソウ
・チョウジ
・セイヒ
・セキショウコン
・モッコウ
・ニンジン
・カンゾウ
・オウレン
・ソウジュツ
※鎮痛・鎮静は胃の活性効能も含む成分が多いです。
まとめ:胃酸を保護するか、消化を助けるかで決めよう
これまでのまとめとして、「胸やけ」は胃に食べ物がある状態か、胃に食べ物がない状態かで対処方法が異なります。
胃に食べ物がある状態のときは、「胃もたれ」同様の効能を持つ、消化を助けるものや胃機能回復の効能がある成分を選びましょう。
また、逆に胃に食べ物がない「胸やけ」のときは胃酸を抑えるか中和する成分を選びましょう。すぐ横になることや姿勢の悪さが習慣づけられている人は、逆流性食道炎になる可能性があるため、生活習慣自体を改善しましょう。
最後に、長く体の不調が続くときは迷わず病院に行くことをおススメします。